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コワーキングスペースとシェアオフィスの意味の違い、内容の違い

コワーキングスペースとシェアオフィスの意味の違い、内容の違い

[記事公開日]2018/07/20 / [最終更新日]2019/04/02

ここ最近はコワーキングスペース・シェアオフィスが一般的な言葉で語られることが多くなってきました。実際、東京都内でも300カ所以上のコワーキングスペース・シェアオフィスが誕生しています。働き方改革や起業の後押しという観点から今後この数はさらに増えることは間違いないでしょう。

ではこの「コワーキングスペース」「シェアオフィス」という言葉はそれぞれどういう意味なのでしょうか?どういう違いがあるのでしょうか?この点を解説していきたいと思います。

■目次
1.コワーキングスペース
2.シェアオフィス
3.コワーキングスペースとシェアオフィス実際の違い
4.自分のニーズに合ったコワーキングスペースを探すべき

コワーキングスペース

コワーキングスペースの意味

コワーキングスペースは英語で「Coworking Space」と書きます。この「Coworking」は「Co」と「Working」に分解されますが、「Co」は「共同の、共通の、相互の」という意味を持つ接頭語になります。そしてこの共同・共通・相互の関係性はお互いに対等です。よって「Coworker」というと対等に働く人ということで「同僚」という意味になりますし、「Co-founder」というと対等な立場で設立したということで「共同設立者」という意味になります。

そういう意味から「Coworking Space」は「共同で、共通の、相互に働く場所」というスペースということになります。これは私の勝手なイメージですがどちらかというと「共同で働く」という行為自体にフォーカスがされているような感じがします。

コワーキングスペースの機能

コワーキングスペースは定期的に利用するメンバーの方に加えて、不特定多数の多くの人が一時利用する(よくドロップインと呼ばれています。)ことができるというスペースが多くあります。これがまさにコワーキングスペースの特徴であるコミュニティの形成の土台になります。より多くの方が利用されることでセレンディピティ(serendipity)、つまり予期せぬ出会いやアイデアの発見に遭遇する可能性を高めています。そして運営者の方も、そのあたりを狙って積極的に交流会やイベントを開催しているケースが多くあります。(ただしドロップインは収益の安定性を損ねますので、コワーキングスペースの閉店の理由がドロップインにあるのではと思うことがよくあります。)

コワーキングスペースは基本的に自由に席が使えるフリーアドレスのワークスペースと会議室(無料で使える場合もありますし、別途料金が必要な場合もあります。)で構成されている場合がほとんどです。中にはワークスペースのみになっていて、その中で打ち合わせや会議を行うというコワーキングスペースもあります。

料金はワークスペースの利用については月額で固定料金の場合もあれば、ドロップイン(一時利用)で時間貸しや1日単位の利用ができることが多いです。郵便物転送、電話転送、ロッカー貸出しなどのオプションサービスは月額で請求されることになります。(郵便物は1通何円という場合もあります。)

シェアオフィス

シェアオフィスの意味

シェアオフィスは英語で「Shared Office」と書きます。これは読んで字のごとく「Office」を「Share」するということになります。このワードの意味は「共有されたオフィス」という点からすると物質的な場所にフォーカスされているイメージが強いような気がします。

シェアオフィスの機能

シェアオフィスは元々は複数の会社でオフィスを共有するというものでしたが、現在ではコワーキングスペースと同じように起業家・フリーランス・スモールビジネスの方にワークスペースを提供する形態のものをシェアオフィスということがほとんどになってきました。

基本的な機能はコワーキングスペースと同様でワークスペースと会議室で構成されているケースが多いと思われます。それに加えて一応自分のための席が欲しいという人のために固定のブース席があるシェアオフィスもあります。レンタルオフィスの範疇に入ってしまいますが、中には個室を備えているシェアオフィスもあります。

料金についてはコワーキングスペースとほぼ同様で月額料金とドロップインを併用しているところが多くあります。中には当社のように会員制にして月額料金のみの料金体系にしているところもあります。

コワーキングスペースとシェアオフィス実際の違い

コワーキングスペースとシェアオフィスの意味や機能について書きましたが、違いがわかりますでしょうか?正直あまりはっきりしないのではないでしょうか?実際のところ線引きがあいまいというか、分けられなくなっています。コワーキングスペースに近い形で運営していてもシェアオフィスと名乗っていたり、固定のブース席を持っている場合もありますし、シェアオフィスでもコミュニティ形成に力を入れている場合もあります。

よってコワーキングスペースとシェアオフィス言葉の用いられ方の違いはほとんどないと考えてよいのではないかと思います。当社もコワーキングスペースとシェアオフィスの違いはないものとして運営をしています。

その一方で同じコワーキングスペースと名乗っているスペース間で様々な特徴があります。仮想通貨関連企業のためのコワーキングスペースであったり、モノづくりのために工作機械や3Dプリンターが使えるコワーキングスペースといったようにコワーキングスペース同士でのサービスの違いに対してよくチェックする必要があります。

自分のニーズに合ったコワーキングスペースを探すべき

そういった点からしますと、コワーキングスペースを利用するか?シェアオフィスを利用するか?といったことよりも自分はこういうニーズを持っていてそれを満たしてくれるスペースはどこなのかという判断軸を持っている必要があります。

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自分に合った最適なコワーキングスペースを見つけてあなたの起業をぜひ成功させてください。

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